ガングリオンとは、手にできるゼリー状の腫瘤で、柔らかかったり硬かったりするものです。
ガングリオンができやすいのは手首の部分で、これは手の関節にある関節包という袋につながっています。
他にも、親指側の関節にある関節包や、手のひら側の指の付け根にもできやすいといわれています。
しかし、ガングリオンはそういった場所にできやすいだけであり、体のあらゆる場所にできる可能性があります。
ガングリオンはそのサイズも様々で、米粒くらいの小さいものから、ピンポン玉ほどにまで大きくなるものもあります。
ガングリオン自体には痛みはありませんが、神経の近くにできたガングリオンが大きくなると、神経を圧迫して痛みを生じることがあります。また、運動障害やしびれが起きてしまうこともあります。
ガングリオンができる原因はまだはっきりと分かっていません。
手首にできやすいとはいえ、手をよく使うからできるわけでもないのです。
ガングリオン自体は、良性腫瘤であり、特に痛みがなければ放置して自然治癒に任せるということも可能です。その場合には見た目が気になるという理由で治療される方もいます。痛み、しびれや運動障害がある場合には、治療をおすすめします。
注射針をガングリオンにさし、内容物を吸い出すという治療法です。
中身を抜いてもまたしばらくすると膨らんでくることが多いので、何度か治療を繰り返すことになります。
吸引をしてもなかなか治らない場合には、手術によって関節包を切り取る方法もあります。
ガングリオンはできる場所や神経との近さなどで症状が大きく変わりますが、痛みのある場合にはクリニックを受診してください。
また、ニキビなどのように、自分でつぶしてしまおうとされる方がいらっしゃいますが、ガングリオンは簡単にはつぶれるものではなく、他の部位を傷つけてしまう恐れもありますので、まずはクリニックにご相談ください。
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